マイキーとドクロ団の秘密 8

pm12:26

「ただいまー」

コリンが帰ってきた。ハッピーは玄関正面にある階段で待っていた。

「ん、あの子達も一緒か。これはワンチャンいけるかも」

ハッピーはマイキーとエミコがいるのを見てしめたと思った。

リビングやキッチンを見て誰もいない事に気付いたコリンはおかしいなぁなどと言っている。そこにハッピーが声をかけた。

「そうコリンおかしいだろう、いつもと空気が違うだろう、お前のママが連れ去られたんだよ」

コリンは珍しく自分にむかいハッピーが鳴くので勘違いし、お〜可愛い奴よの〜などと頭を撫でに近づこうとした。

「このアンポンタン!頭を撫でてよぉ〜ゴロにゃ〜んの鳴き声じゃあないでしょ!気付きなさいよ鈍感ね!引っ掻くわよ!」

ハッピーはとてもイラついた。

コリンはびびって目をそらし、二秒程記憶を消して何もなかった事にし二人に次どうする〜などと言っている。

ハッピーは今度はマイキーとエミコに目線を飛ばす。

「ちょっとあんた達コリンではだめだわ。良い子なんだけどノロイのよ。はっきり言って嫌いだわ。助けてちょーだい」

「ねえハッピー僕らに何か言いたそうだよ」

マイキーが感づいた。

「そう!わかるでしょ!チビのくせに感がいいわ、評価爆上げよ!プラス5点あげる。さ、上、二階に来て」

ハッピーはマイキーを褒めたがいかんせん口が悪かった。そして上に来いという合図をエミコがいち早く察した。

「やっぱり猫も人間も女のほうが格段に賢いわね、エミコは時々私が言葉がわかる事を見抜いている様な目をするからあまり好きじゃあないけどね」

ぶつぶつ独り言を言いながらハッピーは二階へ上がっていった。そして踊り場に着いた時コリンの鈍感を思い出し「クソが」と階段の縁を思い切り引っ掻いた、、。しかしこれは姉弟同然のコリンが他の友達より出来ないことが悔しいという「家族愛」と捉える事もできなくはなかった。

 

この後、前回(第4話)に書いた通り三人は部屋で不審な紙を見つけそれがマイキーの部屋にもあった。という場面になる。

それでは時間をもどし、その後マイキー達がどうするのか。町に一体何が起こっているのか。

それを見ていこう。